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お久しぶり、僕タンタン。

〖お久しぶり、僕タンタン〗

「例年はハウスの雪もこれぐらいでストップですが、まだまだ積もるでしょうね」

「例年はハウスの雪もこれぐらいでストップですが、まだまだ積もるでしょうね」

今年もこんなに空から雪が落ちてきました。
ヒゲおやじは除雪に明け暮れる毎日ですが、
体力づくりにはいい運動ですね。

 

そうそう、優しいタンポポハウスの奥さんはなぜか今年、
積極的に除雪のお手伝いをしているんです。
これも、体力づくりかな。

 

黒松内町も積雪深が120センチぐらいだそうですよ。
タンポポハウスのビニールハウスの周りの雪の深さですが、
例年より早く骨組みの上まで到達しているようですね。

 

こちらは、タンポポハウスのテラスです。
夏のテラスが想像できないぐらいの状態です。

「テラスのアーチが見えなくなりそうですね」

「テラスのアーチが見えなくなりそうですね」

あとひと月の辛抱です。
でも、僕もプリンも冬が大好きですよ。
そろそろ雪が固くなって、どこにでも散歩できるからです。

 

キツネやウサギやテンの足跡を見つけては、探検開始です。
エゾシカの足跡も見つけたことがあるんだよ。
僕はクマの足跡はいまだ見たことはないかど、
ヒゲおやじや奥さんは数年前の秋に、
タンポポハウス近くで糞を発見したそうです。
タンポポハウスの裏山に登ると、

周りの山を一望できる素敵なところがあって、
かんじきやスノーシューや歩くスキーで行きます。
もちろん僕たちは、裸足ですけど・・・。

『お久しぶり 僕タンタン』

「2年前の冬のボノ、プリンと」

「2年前の冬のボノ、プリンと」

ボノ先輩が今日のお昼ごろ、安らかな眠りにつきました。

夕べもいつも変わらず、僕たちと夕食をとりました。
今日の朝も僕たちとタンポポハウス周辺を散歩しました。
昨日から今日の朝にかけて、いつもと変わらずでした。

 

お昼過ぎにヒゲオヤジが小屋をのぞいた時、いつものように眠っていたそうです。
そのときはすでに永遠に眠っていたのでした。

 

タンポポハウスで暮らし亡くなった動物たちが眠る場所に、ボノ先輩も眠りました。
僕たちもその場所に行き、最後の別れをしました。

 

ヒゲオヤジのやさしい奥さんは、タンポポハウスの花を集めボノ先輩に捧げながら、
「風格があったよ。最後まで良く頑張ったね。からだ中が痛かっただろうに。
 よく働いてくれましたね。これでゆっくり眠れるね。あなたを見本にするね。」と
 語りかけていました。

 

「ボノありがとう。15年間、タンポポハウスファミリーをはじめタンポポハウスの
 お客さんたちを楽しませてくれて。そして長い間、ニワトリたちをキツネから守ってくれて。
 ほんとうに、ほんとうにご苦労様でした。」と先輩に語っていました。

 

「昨年のボノ」

「元気な時のボノ」

僕とプリンからボノ先輩へ、、
「ボノ先輩に教えられたことを忘れず、タンポポハウスのニワトリを外敵から守ります。どうぞ、安らかに。」

『お久しぶり、僕タンタン』

「仲良く3匹で・・・だったが・・・」

「仲良く3匹で・・・だったが・・・」

お久しぶりです、僕タンタン。
秋も深まり、黒松内町の歌才ブナ林も色づき始めましたよ。
タンポポハウス玄関先のコスモスの花も、きれいに咲いています。

雪虫もわんさと飛びかいはじめ、ヒゲオヤジは秋の仕事におおわらわ。
毎日、タンポポハウスのまわりを走り回っています。
タンポポハウスで走るのは「走るニワトリ」だけにしてほしいものです。

「白く見えるのが雪虫」

「白く見えるのが雪虫」

そうそう、きょうは大変なことがあったのです。
「ボノ先輩」が「危篤状態」に陥ったのです。
そもそも、ヒゲオヤジがあんなものを与えたからなのです。
ボノ先輩がいくら肉が好きだとはいえ、肉の塊を食べさせたのです。

 

飲み込むように肉を食べたボノ先輩、その後息が速くなり白目をむいてぐったりと
横になったまま身動きせず・・・。
「ボノ・・・もうええんやで・・・楽にしいや・・・よう働いてくれたもんなあ・・・」と
ヒゲオヤジの奥さんが最後の声をかけたのです。
僕もプリンもこれで終わりだと思ったのです。

 

ヒゲオヤジとやさしい奥さんは、布にボノ先輩包んでの小屋に運びました。
ヒゲオヤジは何度も小屋に向かっていました。
帰ってくる度のその顔は、明らかに「もうあかんわ。」でした。

 

そして、2時間ほど経過しました。
僕たちとヒゲオヤジたちとで、3時のお茶をしていたときのことです。

「今年も玄関先に咲いたコスモス」

「今年も玄関先に咲いたコスモス」

なっ、なんと、なんと!
ボノ先輩が小屋から「ゆ~らゆ~ら」「ふ~らふ~ら」と出てきたではありませんか!

 

僕たちタンポポハウス住民たちは、大拍手で迎えたのです。
「ボノはタンポポハウスの伝説になる犬やねえ。すごいねえ。あんたたち良く見ておきなさい!あの姿を!」と
優しい奥さんはボノ先輩の生還をこんな言葉で称えたのでした。

「ワシまだ生きまっせ!」

「ワシまだ生きまっせ!」

ボノ先輩すごいね。ほんとうによかったね。

『参った、参ったの3組のお客さんの話。』

「空の高さ風の冷たさは、もう秋です」

「空の高さ風の冷たさは、もう秋です」

1組目のお客さん。
宮城県からのバイクの若者二人。
「こんにちわ、お店やっていますか。」とあいさつから元気。
帰り時、
「すみません、写真を撮っていただけませんか?」と頼みごと。
「ありがとうございました。プリンにケーキとても美味しかったです!」
しっかり元気なやり取りに、大阪にいる同年代の息子を想ってしまった。
捨てたものではないぞ、「日本の若者」。

 

2組目のお客さん。
外作業一休みしている私に、
「ご主人、薪割りしないの?」
「・・・。」
「薪割りしているでしょうご主人?私に薪割りさせてほしいんだけど・・。」
「・・・。」
突然の薪割り助っ人に戸惑う私。
それも私ぐらいの年齢で、女性なのだ。
それがびっくり、びっくりの『斧捌き』。
「ああ、楽しかった。昔を思い出してね。スカッとしたよ。親によくさせられた
 ものだよ薪割り。ありがとう、嬉しかった。」
昔とった杵柄、いや「斧柄」。
『みかけだけでひとを見てはいけない』とい教訓。

「今日も元気に走り回る、ニワトリたち」

「今日も元気に走り回る、ニワトリたち」

3組目のお客さん。
80歳ぐらいかなあ?のご婦人と息子さんかな?のおふたり連れ。
「(ほ)の雑誌見てきました。このお店、気になっていたんですが、
 やっとこれました。」と息子さん?。
帰り時の玄関口で、
「お元気で! 階段、お気をつけて下りてくださいね。」の相棒のあいさつに、
「おたくさんたちもお元気で、頑張ってくださいね。」の心こもった元気な声のごあいさつ。
ーいくつぐらいだろうか?と靴の履き方のすばやさに驚いていると、こころ見破られのかー
「私、90歳ですの・・・。」

 

今日もタンポポハウス住民は、お客さんからいっぱい元気をいただいた。

『お久しぶり、僕タンタン。』

「情けそうな目をするプリン」

「情けそうな目をするプリン」

プリンがここ10日ぐらい調子がよくなく、ヒゲオヤジと僕たちに優しい奥さんが
心配していたんだ。
「交通事故の後遺症が出たのだろうか・・・」
「また消化しきれないものでも食べたのだろうか・・・」と様子を見ていたんだけど・・・。

 

今日、優しい奥さんがプリンを連れて、60キロ先の動物病院へ。
「入院せんならんかも・・・・」とヒゲオヤジががっかりして言っていた。
車に乗ったプリンは、完全に『病犬』状態だった。

「臭覚だけが働くボノ」

「臭覚だけが働くボノ」

そして、数時間後に帰宅。

 

帰ってきたプリンは、行ったときよりなぜか元気をとり戻していた。

 
「なんか少し元気になったように思うんやけど。どうやったん?」とヒゲオヤジ。
優しい奥さんいわく、
「先生がプリン見るなり、『異常な肥満』です!だって。」
「ええ!ただの肥満・・・・?」とヒゲオヤジ。
「『大事をとって、レントゲンを撮りましょう。』と、とってみたけど内臓には異常が
 なかってん。」
何の治療もしていないのに、不思議なことにプリンは少し元気になって帰ってきたんだ。

 
「人間といっしょで、優しいお医者さんに触ってもらったからやわ。」と、優しい奥さんが
すごい説得力のある話をヒゲオヤジに語っていた。

「短足だけれど?元気なタンタン」

「短足だけれど?元気なタンタン」

 

ボノ先輩もプリンも今日一日、元気でよかったよかった。
もちろん、僕タンタンは元気いっぱいですよ。

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