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移住者たちの話。

〖大阪からの移住者 酪農家〗

「国道5号線の看板が新しくなりました」

「国道5号線の看板が新しくなりました」

6・7年ほど前、我が家に移住の相談に来た大阪出身のFさん。
しっかりと北の大地に根をおろし、夫婦で酪農業を営んでいる。
以前の職業からの酪農家への転職は、想像を絶する。

その彼らの次男坊が自宅から約80km離れたタンポポハウスを
自転車で訪れてくれた。
確か初めて会ったときの彼は、小学生4・5年生だったように思う。
2回目の出会いだが、身も心も大きくなっていた17歳。

「一晩中の雨の中、何を想い何を考えていたのでしょう」

「一晩中の雨の中、何を想い何を考えていたのでしょう」

北海道一周の予行練習とか。
あいにく雨の夜をテントで過ごした彼だが、
すがすがしく今日の朝タンポポハウスを発った。
「兄ちゃんと君にはまだまだ親は金が要るけど、
あんたの両親なら大丈夫や。経験のないのによう頑張っているわ。」
その私の言葉に彼はしっかりとうなずいていた。
その顔に、両親への信頼と尊敬をみた。

たったの6・7年で、農業を軌道に乗せることは大変なことだ。
そして、見知らぬ土地での人間付き合いも大変なことだったはず。

「若いって素晴らしいなあと思った還暦ヒゲおやじでした」

「若いって素晴らしいなあと思った還暦ヒゲおやじでした」

「おかあさんに言うといて、一升瓶もっていくから飲もうって。」と彼を見送った。

『真冬日に熱くなる』

「朝マイナス7度 夕方マイナス6度 」

「朝マイナス7度 夕方マイナス6度 」

隣町から帰って来るとタンポポハウスに来客があった。
喫茶店は今日から冬季のクローズのはず。
『ほんとうはお休みなんですが、コーヒーでもどうぞ』と
いつものように相棒さんが臨時開店しているのかなと家に入る。

 

テーブルに黒松内の役場職員と若い男性がいた。
「この方、黒松内移住希望者のAさんです。」と紹介された。
見るからに若い。
私達の子どもと同じ年齢かなと思えた。
聞くとやはり30歳過ぎだった。
それにしても若い移住希望者。
連れ合いもあり子どもさんもいるという。

 

30歳40歳代の移住者がやってきてこそ、
町の移住対策が本物になると私は思っている。
ブームや目先だけの移住対策では、過疎の町は活性化しない。

 

今日の若者が発した表情や言葉は、私たち夫婦に勇気を与えてくれた。
「若者、そのものの存在がエネルギーなのだ」と実感。
寒い寒い本日の真冬日だったが、相棒と私はいつになく熱く語ってしまった。

『遠くの親戚より近くの移住者?』

「551のブタマンと生野のキムチ」

「551のブタマンと生野のキムチ」

黒松内町移住者のKさんご夫婦が、私の大好物である大阪名物
「551のブタマン」と本場「生野区のキムチ」を運んできてくれた。

早速、ブタマンを温めて「あふっ、あふっ」と言いながらビールで。
キムチは口を真っ赤にしながら「ヒ~、ヒ~」と言いながら焼酎で。
「これこれ、これが大阪の味や!」と独り言。

今日の夕食はひとりだったのだが、「大阪の味」で幸せいっぱい。

17年前には想像できなかった「移住者」とのお付き合い。
それもそうだ、あの当時は数組しか「移住者」はいなかった。

今は黒松内町にたくさんの人たちが移り住み、人生を楽しんでいる。
気候風土のまったく異なるこの町を選択し、
それなりにしっかりと地域と溶け込み、
「生き方」を大切にしながら暮らしている。

今日のブタマンとキムチは、いつになく味深く感じた。

『今日のプレゼント。』

「タンポポハウスの桜、満開」

「タンポポハウスの桜、満開」

「今日この頃のタンポポハウス」

「今日この頃のタンポポハウス」

タンポポハウスの山桜が咲いた。
薄いグリーンと淡いピンクが美しい。
そろそろ畑を起こさなければ。

 

喫茶店とB&Bがこの連休、忙しかった。
少し疲れ気味の私に
「お父さん!あともうひと踏ん張りやデ!頑張りや!」と
相棒さんにはっぱをかけられた。

 

黒松内市街地の知人が大勢でお店に来てくれた。
「移住してきたとき、こんな田舎でよく商売するなあ。」と
思っていたとか、
「よほどの変人だろう。」とそっとののぞきに来ていたなど、
その友人と大声出して笑いあった。

 

北海道移住18年。
黒松内移住17年。
タンポポハウス開業15年。
まっすぐにすすんできた私たちへの「今日のプレゼント」だった。

『♪春になればしがこも解けて♪』

お昼ねタイム

お昼寝タイム

♪どじょっこだの ふなっこだの 夜が明けたと思うべナ♪
この歌を口ずさんでしまう、晴天の日曜日。

しかし、私も相棒も寝不足でフラフラ。
昼食時も夕食時も、ウトウト。
若者たちのパワーには、もうついていけない年齢なのかな?

昨夜の語りあい終了時間、夜中の1時だった。
黒松内『とうふ処』の豆オヤジと二人で呼びかけた
『ちょっと集まりませんか。』に10数人集まった。

黒松内町移住者のお一人から、
『まだ知らない移住者の人たちとゆっくり話がしたい。計画してほしい。』
という相談が発端。
黒松内移住暦30年という方も参加され、最近の移住者の考えや思いを
熱心に耳を傾けていた。

お酒も充分胃袋に入ったころ、
皆さんの声のボリュームも一段と大きくなり、話は盛り上がっていった。
移住の動機・黒松内に移住を決めた経緯・仕事の悩み・将来の抱負・町政に思うこと・
家族のことなどなど初めて出会った同士が多かったが、飲み語りは11時までつづいた。

その後、数組の家族が残った。
5時から始まった会合は、なんと8時間後のお開きとなった。
そんなわけで、フラフラ・ウトウトなのである。
移住の動機はみないろいろ。

若者たちも中年たちも定年退職者たちにも、共通しているものがあるように思う。。
移住者たちの目線は、自他共に対して『シビア』であるということ。
少なからず『新しい人生においての決断』が移住に際してあったからだ。

今回の集まりで私は再確認させられた。
『人生楽しくやらな、ソンソン!』と。

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