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『ほんま しんぞう とびでそうになってん。』

「バアーバアー、きたで!」

「バアーバアー、きたで!」

『函館空港天候不順のため、仙台もしくは札幌の空港に着陸する可能性がある』と
関西空港でアナウンスがあったそうだ。
仙台もしくは札幌に着陸した場合、子供を引き取る保護者がいないと無理だと言われた。
大阪の娘と航空会社との話し合いが長引き、孫が乗る便が10分遅れたそうだ。
係員も慌てたらしく、孫に持たせた大事な「ジジ・ババのお土産」は、空港に忘れされた。

そんな騒動の中、孫の一人旅が始まった。
昨晩、、
『飛行機のお姉さんに「富士山見えたら教えてください」って言うねんで。』と電話での
私の話どころでなかった孫の緊張ぶりが想像される。
予定より20分遅れの到着出口に、背中と手に荷物を持った孫が係員に連れられ出てきた。

『ようきたね。ドキドキしたか。』と嬉しそうに話しかける相棒。
『あのなあ、着陸するとき飛行機すっごいゆれてん。』
『びっくりしたやろ。』
『ほんま しんぞう とびだしそうになってん。もうあかんとおもってん。』
離陸寸前から着陸寸前まで、生きて6年の孫は人生始まって以来の貴重な体験をした。

『ねむたいんやったら、ねなさいよ。』と相棒。
『おれ、つかれてないねん。』と頑張る孫。
パパの話、弟たちの話、卒園の話、友の話、ヤモリの餌の話をしている間にスヤスヤ。
緊張が急に解けたのか、長万部までぐっすりと相棒の膝枕で眠ってしまった。

明日からは雪あそび、黒松内図書館での読書、ぶなセンターでのあそび、田中式健康体操など
大忙しのタンポポハウスの生活が始まる。が、

なんといっても、一番張り切っているのは相棒さんなんだなあ。

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