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〖M先生との20数年ぶりの再会〗

M先生からお手紙が届く。
「札幌に用事があり、その用件がおわりしだいそちらに行く。」

M先生との出会いは、私が20歳代の時。
もう、40年近いお付き合いなのだが、20数年会っていない。
北海道に移住してからは、年賀状のみのお付き合いとなった。

大阪では有名な私立学校の校長職を最後に、教育現場を離れられた。
今は関西学生の球技競技の発展に関わっている。
穏やかな性格ではあったが、話す中身はいつも理路整然で単刀直入だった。
若い教師から慕われていた。
私のようないい加減な人間でも、同じ目線付き合ってくれた。

その夜は、互いの近況報告会に始終し、夜遅くまで続いた。
20数年ぶりの再会とは思えないほど、話は盛り上がった。

翌日、長万部駅までお送りした。
ホームに札幌行きの列車が到着した。
ドアーが開くと同時に、
「来てよかったよ。会えてよかったよ。よくここまでがんばったね。」と
言ってくれた。
そして、私の両手を力強く握りしめてくれた。

ドアーが閉まる寸前に、
「大阪に来るとき、連絡ください。また、会いましょう。」と、
優しく声をかけてくれた。
20数年ぶりの再会。
それも数時間だけの会話。
M先生の心の大きさと深さに、涙が出た。
私は、先生が乗る列車を消えるまで見送った。

M先生は私より一回り以上も先輩なのだ。
大阪から移住するとき、M先生から頂いた「励ましの手紙」は、
今も私の机の中で生きている。

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